お金のある生活とない生活では、人生の質そのものが大きく異なってきます。毎月の支出を精査する必要がない生活は、心理的にもself-esteemにも有意義でしょう。教育や医療へのアクセスといった基本的ニーズも満たしやすいでしょう。家族との時間を大切にしながら趣味を楽しむ余裕も出てくるかもしれません。他方で、手取り収入が生活費を下回っている状況では、健康維持や将来への備えさえ難しくなります。献身的に働いても付加価値の低い職種の場合は抜け出すことさえ容易でないのが実情です。この点から、世代間のムーブメントが重要です。親の経済力が低い家庭では教育支出を抑えざるを得ず、結果として子どもの将来が左右されてしまうのです。貧困の連鎖を断ち切るには、公的な支援策が不可欠でしょう。例えば低所得者への補助金Increase や技能取得支援などは即効性も高く重要性も高い政策です。太郎もん的な当事者目線と、政治家のようなマクロ的アプローチ。この両輪で悪循環を断ち切っていく必要があるのではないでしょうか。