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沙羅双樹

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沙羅双樹で思い出すのはアニメである。本当はお釈迦様が涅槃に至った(違)場所に生えていた木のことで、正式には「沙羅の木」らしい。双樹なのはお釈迦様入滅(違)の場所に2本生えていたからだと。
いい加減なネット知識なので本当かどうか判らないけど、とにかく有名な木ではあるのだ。例の祇園精舎の……の詩にも出てくる。仏教的に意味があるのかどうかは知らないけど、とにかく木の名前だ。
でもアニメだと大抵、双子の美少女の名前なんだよ。
沙羅と双樹っていかにも美少女らしい名前だけど、逆に考えたら双子の女の子だからそんな名前がつけられたのかもしれない。本来はひとつの木の名前だから一卵性双生児だったらぴったりだ。
で、それで思い出すのが金剛力士である。金剛力士っていかにもな名前じゃない? ダイヤモンド? の相撲取りだよ? 私もずっとそう思い込んでいたんだけど、とある本を読んでいたら由来が出ていた。
金剛力士って実は仏教に出てくる仁王のことなのだそうだ。阿吽という奴で、いつも二体というか対で配置される。寺の門を守っているんだよね。四天王とは無関係らしいけど、まあ門番か。
私が読んだ本(小説)では二人の武人に偉い人が「金剛」と「力士」と名付けるんだが、仁王像みてるとそっちが正しいのではないかと思えてくる。天部の守護神なのだ。ただし仏敵限定だけど。
お寺の境内に仏敵が入り込むのを防ぐというか、そういう効果を持つ武器(金剛杵)を持っているそうな。大抵は筋肉隆々だけど、物理ではなくて武器のスキルで戦う神らしい。まあ、仏だもんな。
金剛は金剛杵から来ているとして、力士って何なのかと思ったらやっぱり相撲だった。ていうかどうも意味が融合したらしい。相撲は本来は神事であるから、それを奉納する人(相撲取り)を力士と呼ぶ。つまり称号だ。
神事なので普通の人間には出来ない。なので神道の神から特別な力を得て、穢れや邪気を払う力を持つそうである。何の事はない、陰陽師とか巫女とかああいう系統の戦士だったわけで。
天にかわってお仕置きするんだから、むしろセーラームーンとかに近いのかも。でも色白巨体の太った男がほとんど全裸で戦う話はアニメ化しにくいなあ。漫画なら可能かもしれない。